2024年、姫路市では、住宅リフォームを計画する方に向けて、耐震工事やバリアフリー化といった安全性・快適性向上のためのリフォームを支援する補助金制度が提供されています。
最大100万円の補助が受けられるため、リフォーム費用の大幅な削減が可能です。
この記事では、姫路市の住宅リフォーム補助金制度を詳しく解説するとともに、普段できないような追加リフォームをリフォームローンに組み込む方法についてもご提案します。
補助金をうまく活用し、安心で快適な住まいのご提案をします。
姫路市のリフォーム補助金制度と対象者
姫路市では、住宅リフォームを支援するために、さまざまな補助金制度が提供されています。
2024年に注目すべき制度をいくつかご紹介します。
今回は住宅改装に絞って補助金の情報をまとめてみました。
①ひめじ住まいの耐震化促進事業
1981年5月31日以前に建築された住宅が対象で、耐震改修工事に対して工事費の80%(最大100万円)が補助されます。
ひめじ住まいの耐震化促進事業は、姫路市内の古い住宅の耐震性向上を目的とした補助制度です。1981年5月31日以前に着工された住宅が対象となり、耐震診断の結果、耐震基準を満たしていない建物に適用されます。
この制度では、耐震改修工事費の80%、最大100万円までの補助が受けられます。補助メニューなどがあり、住宅の状況に応じて選択できます。
補助メニューとは
住宅の状況や皆様のニーズに応じて選択できる複数の選択肢を提供していますので詳しくはこちらを参考にしてください。
- 耐震改修工事費補助(一般型)
- 耐震改修計画・工事費パッケージ型補助
- 屋根軽量化工事費補助金
- シェルター型補助
- 耐震改修工事費補助(中型)
利用には、兵庫県の登録事業者を利用することや、工事費が一定額以上であることなどの条件があります。また、耐震診断の評点によって対象となる補助メニューが異なる場合があります。
この事業は、地震に対する住宅の安全性を高め、市民の生命と財産を守ることを目的とし、この制度を通じて、より多くの住宅の耐震化を促進し災害に強いまちづくりを目指しています。
対象となる経費
- 柱、はり、壁、筋かいおよび基礎の補強
- 屋根の軽量化
- 火打ち梁や構造用合板による床面の補強
補助金額
戸建住宅
その他共同住宅
耐震改修工事費用の5分の4(40万円×戸数が上限)
②住宅改造費の助成
障害者や要介護認定を受けた方の住宅改修を支援する制度です。
- 対象者:身体障害者手帳又は療育手帳の交付を受けている方
①身体障害者手帳又は療育手帳の交付を受けている方
②介護保険制度で要支援以上の認定を受けた方
(上記2点のいずれかに該当する方を含む世帯(所得制限あり)) - 助成金: 100万円と改造工事費を比べて低い方に助成率をかけた額
- 上限額: 100万円
- 助成対象工事
対象世帯の既存住宅の居室、台所、浴室、洗面所、便所、玄関、廊下、階段等の改造のうち、市長が助成対象者の日常生活を維持するために必要と認める範囲の工事 - 助成率: いくつかの金銭状況により3分の1~当面
③住宅改修費助成事業(共用型)
65歳以上の方がいる世帯を対象に、バリアフリー化工事に対して最大30万円の補助が受けられます。
住宅改造費助成事業(共用型)は、既存の分譲マンションの共用部分のバリアフリー化を促進するための制度です。この制度の主な特徴は以下の通りです
対象
平成5年9月30日以前に建築された21戸以上の分譲共同住宅、または平成5年10月1日から平成14年9月30日の間に建築された21戸以上50戸以下の分譲共同住宅の管理組合です。
助成対象工事は、共用部分の外部出入口、床面、廊下、階段などのバリアフリー化に関する必須工事です。
助成金額は工事費に応じて決定され、最大30万円まで受けられます。例えば、90万円以上の工事で30万円の助成が受けられます。
この制度は、高齢者や障害者を含むすべての居住者にとって、より安全で快適な住環境を整備することを目的としています。
④介護保険の住宅改修費支給
要介護・要支援認定を受けた方が対象で、バリアフリー化工事に対して最大20万円の補助が支給されます。
姫路市の介護保険住宅改修費支給制度は、要介護・要支援認定を受けた方を対象とした住宅のバリアフリー化を支援する制度です。この制度の主な特徴は以下の通りです
対象者 | 介護保険制度で要支援以上の判定を受けている、日常生活に支障のある方 |
支給額 | バリアフリー化工事に対して最大20万円の補助が支給されます |
自己負担 | 介護保険を利用する場合、工事費用の1割が自己負担となります |
対象となる工事 | 手すりの取り付け、段差の解消、滑り防止などのバリアフリー化工事が含まれます。 |
申請手続き | 工事着工前に市への事前申請が必要です。事前申請がない場合、支給を受けられません |
対象外 | 新築・増改築の場合は対象外となります |
住所要件 | 住民票上の住所(介護保険被保険者証の住所)が対象となります |
対象となる工事
- 手すりの取り付け
- 段差の解消
- 滑りの防止および移動の協議等のための床または通路面の材料の変更
- 引き戸等への扉の取り替え
- 洋式便器等への便器の取り替え
- その他、上記1から5の各工事に付帯して必要な工事
この制度は、高齢者や障害のある方が自宅で安全に生活できるよう支援することを目的としています。身体状況の変化や引っ越しの際には、新たな給付を受けられる可能性もあります。
ポイント
姫路市では、介護保険の住宅改修費支給制度に加えて、「住宅改修費助成事業(特別型)」という制度もあります。
これにより、最大で80万円の追加助成を受けられる可能性があります。
この制度を利用することで、介護保険の20万円と合わせて、最大100万円までの助成を受けられる場合があります
つまり、介護保険に上乗せして住宅改造費助成をしてもらえるのです。
詳しくはこちら👇
⑤姫路市吹付けアスベスト除去等補助金
アスベスト含有建材の除去等工事に対する補助金制度です
詳しくはこちら
- 対象工事
アスベストの含有調査
アスベスト除去作業 - 補助金:工事内容によって異なります
- 上限額: 200万円
アスベスト除去補助金のある5つの理由
- 市民の健康被害の予防:
アスベストの飛散から市民の健康被害を予防するためです
アベストは非常に危険な物質であり、吸い込むと深刻な健康問題を考える可能性があります。
- 安全なエリア環境の整備:
この補助金制度は、安全なエリア環境の整備を促進することを目的としています。
アスベストを含む建材を適切に除去することで、都市全体の安全性が向上します。
- アスベスト対策の促進:
補助金を提供することで、建物所有者や管理者にアスベスト対策を積極的に行っているよう取り組んでいます
経済的な支援があることで、より多くの人がベストアス除去に取り組むことが期待されます。
- 法的要求への対応:
アスベスト対策は法律で義務付けられている場合があり、この補助金はその対応を支援する役割も果たしています
- 存在する建築物の安全性向上:
特に古い建築物に使用されているアスベストの除去を促進することで、存在する建築物の安全性を向上させる効果があります
⑥姫路市結婚新生活支援補助金
結婚を機に姫路市で新生活をスタートする新婚祝いへの補助金制度です
- 対象:39歳以下の新婚世帯で得られる要件等を満たす方
- 補助対象:住宅購入費、家賃、引越費、リフォーム費など
- 上限額: 60万円
- 住居費用
①住宅を取得した場合:購入費
②住宅(賃貸物件を含む)修繕、増築、改築、設備更新等の改修を行った場合:リフォーム費用
③住宅を賃借した場合:賃料、敷金、礼金、共益費、仲介手数料
補助金申請の一般的な条件のまとめ
他の同様の補助金と重複して受けていないこと |
姫路市内の物件であること |
申請者が物件対象の所有者または管理者であること |
市税の滞納がないこと |
工事事前に申請を行うこと |
指定された期間内に工事を完了すること |
姫路市の補助金制度は、住宅の改修、耐震化、省エネ対策、新生活支援など、様々な目的に対応しています。 具体的な条件や補助金は制度によって異なるため、利用を検討する際には姫路市の担当窓口に詳細を確認することをおすすめします。
補助金を受けるための条件と手続き
補助金を受け取るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
たとえば、「ひめじ住まいの耐震化促進事業」は1981年以前に建築された住宅が対象であり、バリアフリー化の補助金は65歳以上の方がいる世帯が対象です。
申請は、工事着工前に行う必要があるため、リフォーム計画が固まり次第、早めに姫路市の担当部署に相談し、必要な書類を揃えましょう。
また、補助金には申請期限が設けられているため、計画を進める際にはスケジュールに十分な余裕を持つことが大切です。
参考までにどのようなスケジュール感が必要かという事例を出してみました。
スケジュール事例
- 計画立案期(2〜3ヶ月)
- 1月: リフォームの必要性を認識し、家族で相談
- 2月: リフォーム業者から見積もりを取得
- 3月: 補助金制度の調査と姫路市担当部署への事前相談
- 申請準備期(1〜2ヶ月)
- 4月: 必要書類の収集開始(住民票、建築年月日を証明する書類など)
- 5月: 補助金申請書類の作成
- 申請・審査期(1〜2ヶ月)
- 6月上旬: 補助金申請書類の提出
- 6月下旬〜7月: 市役所による審査期間
- 工事準備期(1ヶ月)
- 8月: 補助金交付決定通知受領
- 8月下旬: リフォーム業者との最終打ち合わせ
- 工事実施期(1〜2ヶ月)
- 9月〜10月: リフォーム工事の実施
- 完了報告期(1ヶ月)
- 11月: 工事完了報告書の提出
- 11月下旬: 補助金の受領
このスケジュールは、申請から工事完了までおよそ6〜8ヶ月を想定しています。
ただし、審査期間や工事の規模によっては変動する可能性があります。また、補助金の申請期限や予算枠にも注意が必要です。
早めに行動を起こし、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。
補助金のスケジュールはこのようになっています。
準備期間なども必要な為、リフォームを予定しているならば計画的に進めていきましょう。
補助金を活用したリフォームに空間洗浄コーティングを組み込む提案
リフォーム工事を進める際には、補助金を活用した耐震工事やバリアフリー化と併せて、空間洗浄コーティングを同時に行うことをおすすめします。
リフォーム後に住まいを清潔で快適に保つために、生活環境を「空気」から見直すことは非常に重要です。
目に見えるハードの部分をリフォームするのも、快適な生活には必要なことですが、空気清浄機を活用するような目に見えない空間の快適さも暮らしを向上させるために必要なことだと思います。
空間洗浄コーティングとは
空間洗浄コーティングは、室内の空気を清潔に保ち、カビやホコリ、アレルギー物質の発生を抑える効果があります。
特に、お子さんが小さい家庭では、アレルギー体質を予防するための環境作りが大切です。コーティングを行うことで、アレルギーの原因となる物質を減らし、健康的な成長をサポートすることが期待できます。
また、年配の方がいるご家庭でも、風邪や他の感染症予防としても有効です。
免疫力が低下しやすい高齢者にとって、清潔な空気環境は風邪や病気にかかりにくくするための大切な要素です。
空間洗浄コーティングについて詳しい事は、こちらを参考にしてください。
ただし、空間洗浄コーティングは補助金の対象外となる可能性があります。
しかし、リフォームローンを活用して、このタイミングで一緒に施工することを検討するのは賢明な選択だと思います。
空間洗浄コーティングを導入することで、家族全員が健康的な生活環境を享受でき、長期的な安心を得られるでしょう。
特に、リフォームの一環として空間洗浄コーティングをリフォームローンに組み込むことで、初期費用の負担を軽減しながら、住まい全体の快適さと健康を守ることができます。
では、ここで一般なマンション2LDKで補助金を活用して全体リフォームをしながら空間洗浄コーティング施工も含めたリフォームローンの一例をあげてみます。
※空間洗浄コーティングを1㎡3000円として換算します。
補助金がでない、空間洗浄コーティングをリフォームローンに組み込んだ場合
空間洗浄コーティングの費用と毎月の返済額を組み合わせて事例を作ってみました。
2LDKのマンション(約50-60㎡)を例にとると:
- 空間洗浄コーティングの費用:
- 50㎡の場合:15万円
- 60㎡の場合:18万円
- リフォームローンの条件:
- 借入期間:10年(120ヶ月)
- 金利:年3%(固定金利と仮定)
- リフォーム全体に占める割合
- 水回り中心のリフォーム(255〜300万円)の場合
(空間コーテイング施工工事の占める割合⇒約5.9〜6.0%) - 一部間取り変更を含むリフォーム(370〜445万円)の場合
(空間コーテイング施工工事の占める割合⇒約4.0〜4.1%)
- 毎月の返済額:
- 50㎡(15万円借入)の場合:約1,450円/月
- 60㎡(18万円借入)の場合:約1,740円/月
結論:
2LDKのマンションで空間洗浄コーティングを行う場合、毎月の返済額は約1,450円〜1,740円となります。これはリフォーム全体の費用の4〜6%程度を占めており、比較的小さな追加費用で衛生的な環境を整えることができます。
注意点:
- この金額は空間洗浄コーティングのみの費用です。実際のリフォームでは他の工事費用も含めて借り入れることが多いため、総返済額はより大きくなります。
- 返済額は金融機関や借入条件によって変動する可能性があります。
- リフォーム全体の費用に対する割合は、選択する工事内容やグレードによって変わります。
空間洗浄コーティングは、比較的少ない追加費用で住環境を改善できる選択肢の一つと言えるでしょう
補助金制度は年度ごとに内容が変更されることがあるため、最新の情報を確認することが重要です。
姫路市の公式ウェブサイトや、住宅課・建築指導課に直接問い合わせることで、最新の助成条件や申請手続きについて確認できます。
また、申請期限に遅れないよう、早めの準備が必要です。申請に必要な書類や手続き方法についても、担当部署に相談して確認しましょう。
2024年版 姫路市住宅リフォーム補助金ガイド:最大100万円を賢く活用!まとめ
姫路市では2024年、耐震工事やバリアフリー化に対し最大100万円の補助金が利用可能です。
申請は工事前に行い、余裕あるスケジュールが重要です。また、補助金を活用しつつ、空間洗浄コーティングをリフォームローンに組み込むことで、住環境をさらに向上させる提案があります。
3つのポイント
1. 耐震・バリアフリー工事に最大100万円の補助金が受けられる。 2. 申請は工事着工前に必要で、計画的なスケジュール管理が重要。 3. 補助金とリフォームローンを活用して、空間洗浄コーティングを追加提案。 |